特定非営利活動法人CEALO グローバル・ハーモニー・ジャパン 事業報告書


事業/収支報告 
事業種: 
人道支援事業−2 カンボジア支援(平成22年度第8期-1)
事業名: 10’10月カンボジア人道支援(2) 
開催日: 
2010年10月20〜10月29日
従業者: 
16名
受益者: 

PCO孤児院(子ども26名)、シェムリアップSFODA孤児院(子ども50名)、
手織りシルクの村、Pre K Tasek孤児院(子ども100人+近隣の水害被
災貧困層100世帯、Chring Chan Wat (子ども100人+近隣の水害
被災貧困層100世帯)、Kien Kleang(他3つの孤児院合同子ども100人)、
実習ファーム事業
Cambodia
2010年10月
事業内容:
1. シェムリアップ・PCO孤児院:
5月から3ヶ月日本人ボランティアが3名交代で滞在支援を行ったが、継続して子ども達と生活を供にしながら生活向上や日本語を通じた学習習慣づけを行うため、10月13日〜31日の2週間、ボランティア2名が活動従事した。今回の目的は、前回視察した現状から問題点を改善するため、孤児院の代表者と話し合い、少しずつ生活指導や規律のためのルール、時間割に基づいた日本語学習の導入を行った。また、スリランカで11月から開始される研修への参加希望者が数名表れたため、そのための準備指導も行った。追って20日から14名が孤児院を訪れ、孤児院内の農作業、飯盒炊さんなどを子ども達と一緒に実施。信頼関係を深め、現状把握と今後の継続支援を検討した。プノンペン大学の学生ボランティアや現地協力NGO(HOC)メンバーも参加。実習ファーム作業も全員で行う。

支援内容は、毎月$500の運営支援(6か月分)、日本人ボランティア受け入れに対する協力金($100)、農業支援($1000)、米20袋、食料品(豆、乾麺、保存食、調味料等)、衛生・清掃用品、日本からの日用品・衣類物資、農機具、清掃備品などの寄付を行う。

2.SFODA孤児院(シェムリアップ):
地元NGOからの依頼により、2回目の訪問になるが、50名の子ども達が暮らす孤児院を訪問。米、食料品、日本からの日用品・衣類・学用品、お菓子、文具の寄付を行う。こころの絵本プロジェクトとプノンペン大学生ボランティア、PCO孤児院からスリランカ研修参加の学生が読み聞かせを子ども達の前で披露。

3.プノンペン郊外、洪水被災地の孤児院と近隣被災貧困層
支援要請のあった、プノンペン郊外の洪水被害にあった村にある孤児院を初訪問。子ども50人、近隣の被災家族100世帯へ物資の配布を行う。依然浸水して集合場所に来る事ができなかった子ども50人、100家族には、後日地元NGOが届ける予定で物資を託す。また、孤児院のための米、食料や文具、日用品を寄付支援した。(家族:米20kg、調味料や保存食、保温ポットなど日用品、文具、衣類、消耗品等)子どもセット100、家族200に対しセット100。

4.手織りシルクの村(Prek Rontas)
長年継続支援をしてきた村に、2年ぶりに訪問。ここ2年は、NPO法人Shien Tokyoと地元NGO・Hope of Cambodiaが協働で直接訪問と技術指導による支援を主に行っている。私達は、運営費支援や購入による支援も必要な時のみ行ってきた。この2年で村の技術向上はめまぐるしく、品質も運営能力も上がってきている。一方で、支援側の運営が厳しく、互いに立場の違いはあれど、村の人も含めて協働で事業を行っている以上、3者で話し合いが必要と判断し、課題を明確かつ共通目標として立てられるよう指導を行った。計画性をもった事業を行い、問題を解決するのではなく、問題が起こらないようにするにはどうしたらよいかを考え、来年の事業計画を新たに提案。資金困難に陥っている事業の運営資金を提供した。
(HOCのシルク村支援事業費として$4000)

5.実習ファーム事業:毎回シェムリアップを訪れる際に必ず1,2日を孤児院の子ども達、日本のボランティア参加者と供に訪れ、『働楽*共育(楽しく協働し共に育つ)』を体験できる機会として野外活動を行っている。今回、参加者はカンボジア人32名、日本人14名、ミャンマー人2名。過去3年手作業で掘り続けた穴に、とうとう水が溜まり始め、乾いた土地に池が期待できる。カンボジアでは穴をほったところで、雨季の水をためて乾期をすごすことなどできない、掘っても池にはならない、というカンボジア人のあきらめ癖に、少しでも希望が与えられることを目的に、今後も農作物は絶対に育たないというこの土地で農業実験も続けていきたい。

6.日本語学習&技術研修事業:今年で2期目になるスリランカでのプログラムが11月初旬から開始する。継続支援を行っているPCO孤児院への一番の支援は教育・人材育成と判断し、孤児院から心豊かで子ども達のために喜んで働ける若者を育てるため、今年からプログラムに参加を奨励した。4名の希望者があったが、今回は日本語の能力と熱意で2名に決めた。慎重に選び、他の子ども達の目標になれるようにゆっくり育てたい。研修参加のための渡航費用、査証、旅券、カバンや教材などを購入。(SYS基金からの寄付協力があった)



PCO孤児院

物資準備

シルク村支援
孤児院支援、読み聞かせ


実習ファーム

洪水被災地孤児院、近隣貧困層支援

事業レポートブログ参照
活動レポート(笠井睦代、船津美佳

活動体験レポート(波多野里美
活動体験レポート(小野由加里


●現地協力NGO団体: Hope of Cambodia、Foundation of Khmer Development 
収支報告
事業予算
$1=\94.02 リエル:$1=R4,200
カンボジア人道支援 円換算
ドル換算
<内訳>
シムリアップのPCO孤児院(物資支援、運営・自立支援) \493,487
移動・運搬費、労働者 \51,024
シェムリアップの孤児院支援 \21,020
プノンペン郊外、洪水被災地孤児院と近隣被災貧困層支援 \610,063
H.O.C シルク村支援事業費として \349,396
日本語学習&技術研修事業へのPCO学生参加支援 \158,156
実習ファーム協働事業 \18,434
合計 \1,701,680 $19,510