事業/収支報告 事業種: 人道支援事業−3 スリランカ支援(平成19年度第4期-1) 事業名: 07’11月スリランカ人道支援(1) 開催日: 2007年11月10〜11月17日 従業者: 14名 受益者: 200世帯と子ども達約200名、不特定多数の貧困層 |
Sri Lanka 2007年11月 |
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事業内容: | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
現地NGOとの協働で、貧困、差別により自立困難な村への継続支援、新たに、インドから渡ってきたジプシーが定住し始めた村を視察、コミュニティー作りの指導と物資配布による支援を行った。また、継続支援をしている村の近隣で土砂崩れのため被災している仮設住宅(避難キャンプ)2箇所への物資支援、ココナツの葉で編細工を行う村の技術とマネジメント指導や購入による継続支援を行った。日本からのボランティアが現地NGO関係者と協働で各地訪問支援を行い、国際ハートエキスポ事業参加に来日した学生らも活動参加、協働と信頼関係を深めた。また、現地NGOが整備中の活動拠点を訪れ、備品設備支援を行った。 | 日本からの回収支援物資 支援物資セット 土砂崩れ避難キャンプ NGOの拠点センター ジプシー村 自立に向かう差別を受けてきた村 |
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受益者: 1. 土砂崩れ被災地(Valapane, Nuwara Eliya)キャンプ2箇所100世帯 2. ジプシー村(Andrabedda, Galgamua)38世帯 3. 不可触民村(Kanatlwa, Hettipola)62世帯 4. アラウワ村自立支援(ココナツ葉編細工物産品) 5. ヌワラエリア寺子屋(600人学生) 6. サミンサの村(子どもフリーマーケット企画) 7. 青年自立支援(線香作り) 8. 協力NGOの事業プログラムの活動・運営支援、独自センター設備支援 9. 全体事業費(運搬・交通費等) ●現地協力NGO団体: Sihasara Panasiha Fundation 全て協働事業 |
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事業目的と詳細: 1. 村の継続支援を行っているヌワラエリアで、土砂崩れが10月に起き、仮設キャンプで 生活している100世帯を訪れ、調査と物資支援を行った。仕事にもキャンプから通って いるが、茶の産地である山岳地帯のため、代替の宅地がみつからず再建のめどは たっていない。 2. 支援要請のあったジプシーの村を訪問、調査。ジプシーは移民であり、定住しないが、 この村は、自ら定住を希望し作られた村。しかし、38世帯(子ども約150人?)に音楽や 大道芸以外に職がなく、自立とコミュニティー作りの指導を地元NGOが中心となって 行う予定。 3. 不可蝕民と呼ばれる人々の村を継続訪問。地元NGOの継続自立指導により、村の 自主的な清掃、秩序、畑作りが進んでいる。特に優良な家族や、指導にあたり、村で 貢献した青年らを表彰し、生活物資を配布した。 4. ココナツの葉で編細工を行う村への継続支援。村の物産として自立できるレベルには まだ及ばない。特に、自然から取れる材料以外の部品入手や衛生面で指導が必要。 5. 600人の学生が学びに来る村の寺に食料品など物資を寄付。 6. 来日した学生が、近隣の子ども達に勉強や舞踊を行っている村。日本で物資を回収 する際、アクセサリーやおもちゃなど、支援物資として必要品目でない物が送られて くるが、それらを学生達に任せ、自分達で市場で販売し、活動費に充当することを 試験的に行うことにした。 7. 自立をめざして工芸品を作る青年らから支援要請があり、購入による支援を行った。 8. 地元NGOの活動拠点に、スタッフが合宿して作業を行う時の簡易宿泊や調理器具等 の備品を寄付。(ござ、マット、かや等)また、年間通じて各村、プロジェクトの継続支援 のための事業資金を寄付した。 9. 1日1〜2箇所、車で5〜8時間かけ、スリランカ中部、北西部を中心に7日間移動。 主に物資の運搬・車両費、荷造り用品等。 |
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事業の成果: カンボジア支援と同様、日本から12名、ミャンマーから1名のボランティアスタッフが事業実施した。同じボランティアメンバーが、継続して数年に渡り現地参加することにより、現地の状況をより深く把握することができ、また、必要な支援、課題点を各メンバーの立場で見ることができ、心がつながる国際協力とは何かを更に経験を通じて理解することができた。日本で集められた支援物資も、現地で買い足した品目とあわせて現地で袋詰めし、全て必要な手に手渡すことができた。 スリランカ支援は、村のコミュニティー作りと経済的自立の支援が中心になってきたが村支援には、特に信頼おける地元団体と、団体が築く村との信頼関係が不可欠。専任で地方の村を定期訪問したり、一時的に村に駐在する等、積極的に事業を推進しているSihasara Panasiha Foundationは、独自に活動拠点も設けている。今回、日本人とこの拠点で合宿し、更に信頼関係を深め、継続支援についてゆっくり話し合うこともできた。 |
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事業の課題点ほか: 被災地支援など、一時的な物資配布により、ある程度復興または自立の道に進める人々と、慢性的な生活難があり貧困から抜け出せない人々がある。後者には、ある程度の期間、継続支援が必要となるが、物資配布により、生活苦から一時的に開放された時、元々産業や技術、農業等の基盤がある村では、改善策が見つけやすい。しかし、殆どが経済的生活基盤が無いため、自立のための一歩が踏み出せるきっかけづくりを考えなければいけない。 |
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収支報告 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
事業予算 <ドル買レート 1$=117.85> ルピー:\1=R0.9465
このほか、日本からの回収物資をセットにして、各場所で人数分配布しています。
(回収物資のレポートはこちら) |